こころのおはなし

みなさんは、自分の性格を生まれつきだと思ってませんか? ホントにそうでしょうか?
まず服を着て、オシッコはトイレでするという当たり前のコトを考えてみましょう。
これは本能ですか? 違いますよね。 生まれたての赤ちゃんはハダカで、オムツがとれるまではトイレで排泄ができません。 『トイレに行かないとオシッコができない』ということは、 本能ではないのです。 シツケです。
そしてあたりかまわずオシッコをしていたときのことを憶えていると都合が悪いので、 トイレのシツケが完成するまでの記憶は封印されます。 忘れたのではなくて、封印されるのです。

3歳より前に憶えたことは、脳の一番奥底に書き込まれるので、本人は生まれつきのものと信じているのです。しかしそうではありません。性格は後天的なものなのです。ですから改善可能です。というか性格というものは、ある刺激に対して脳のプログラム上反応が予め決められているので、不自由なものです。本人は自分自身そのものだと錯覚しているので、性格がなくなるなんて自分を失うことのように感じてしまいます。
しかし実は性格はこころの動きを制限する不自由なものなのです。 ここに書いていくことは、フロイトの精神分析の本に似ておりますが、フロイトの大仰な本を読まなくても日本に古くから伝わっていることを“よく”理解すれば十分だと思います。

三つ子の魂百まで お稽古始めは7つ 7つまでは親に手をあげてもしかるな。
12歳で元服 人を呪わば穴二つ